「結婚式をしようか」と話が出たあと、多くのおふたりが最初につまずくのが、「で、何から始めればいいの?」という一点です。わたしたちのご相談窓口でも、いちばん多くいただくお言葉がこれです。
結論からお伝えします。式場探しから始めなくて大丈夫です。むしろ、そこから始めると迷いやすくなります。
「式場から決める」が、いちばん迷いやすい順番です
結婚式というと、まず式場見学に行くもの、と思われている方が多いように感じます。けれど、判断の基準を持たないまま見学に行くと、どこも素敵に見えて、比べようがなくなってしまいます。
実際、ご相談にいらっしゃった方から「何か所か見学したけれど、結局どこがいいのか分からなくなってしまった」というお話をうかがうことは、めずらしくありません。
順番を、少しだけ変えてみてください。
ステップ1 どんな一日にしたいかを、ふたりで言葉にする
最初にやることは、情報を集めることではありません。おふたりの気持ちを、声に出して確かめることです。
難しく考えなくて大丈夫です。次の3つを話してみてください。
- 誰に来てほしいか(親族だけ、友人も、それともふたりだけか)
- どんな気持ちで一日を終えたいか(にぎやかに、静かに、感謝を伝えたい、など)
- やりたいこと/やらなくていいこと(写真は残したい、余興はしなくていい、など)
わたしたちがご相談で最初にお聞きするのも、実はこの一点です。「誰のためにしたいですか」——ここが決まると、そのあとの選択がすべて楽になります。
意見が違っても、心配いりません
おふたりの希望と、ご両親の希望が違う。これはとてもよくあるご相談です。どちらかを我慢するのではなく、両方を大切にできるかたちが、たいてい見つかります。まずは違いがあることを、はっきりさせておくほうが進めやすくなります。
ステップ2 予算の「上限」だけを決める
次は費用です。ただし、細かい内訳を調べる必要はありません。決めるのは上限だけで十分です。
「このくらいまでなら出せる」という金額が決まると、選択肢がしぼられ、迷う時間が一気に減ります。逆に上限が決まっていないと、見るもの全部が候補になってしまい、いつまでも決まりません。
結婚式の費用は、選ばれるかたちによって大きく変わります。式場での挙式と披露宴、少人数の食事会、フォトウェディング、遠方でのリゾートウェディング——どれを選ぶかで、必要な金額はまったく違ってきます。
ステップ3 その状態で一度、誰かに話してみる
ステップ1と2ができたら、まだ何も決まっていない状態のまま、誰かに話してみてください。式場でも、相談カウンターでも、結婚した友人でも構いません。
ふたりだけで考え続けると、どうしても堂々巡りになります。人に話すと、自分たちが本当は何を大事にしていたのかが、はっきりしてくることが多いのです。
「するかどうか」から迷っていても大丈夫です
ちなみに、わたしたちにご相談くださる方のうち、およそ3割の方が「結婚式をするか、写真だけにするか」で迷っている段階でいらっしゃいます。決めてから来なければいけない場所ではありません。
わたしたちは、フォトウェディングも一つの結婚式だと考えています。式場での挙式も、ご家族だけの食事会も、おふたりだけの撮影も、同じ姿勢でお受けしています。
よくいただくご質問
まだ何も決まっていませんが、相談してもいいですか。
もちろんです。むしろ、決まっていない段階でお越しいただくのが、いちばん嬉しいです。「するかどうか」から一緒に考えるのが、わたしたちの仕事です。
結婚式まで、どれくらいの期間が必要ですか。
選ばれるかたちによって変わります。フォトウェディングや少人数の会食は、比較的短い準備でも可能です。式場での挙式は、余裕をもってご準備いただくと選択肢が広がります。
相談や衣裳の試着は有料ですか。
ご相談も、衣裳の試着も無料です。その日にお決めいただく必要もありません。見るだけ、聞くだけでも大丈夫です。
おわりに
わたしたちは1974年から、福井で婚礼の仕事を続けてきました。衣裳をお貸しするだけでなく、式場のご紹介から当日まで、おふたりのご相談を受ける場所として在りたいと考えています。
もし今、何から始めればいいか分からないのなら、それは順番の問題かもしれません。この3ステップを、どうぞ試してみてください。